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販売期間:2月24日(土) 20:00 - 3.2(土) 19:00
Drawing (the Boundary of My) Sanctuary
airi maeyama えのくま 絵葉書屋 長崎堂 M-001 kanashi キョウグ 鏡野みづは 小林義和 さかいめかなえ SchNeeMANn 即席出口入口 夕力夕゛ヨウ 泥男 中川夏翠 菜月えりお fukka 藤田さもり 山田フユウ 山中綾子 YUDAI OJIMA ようし 麗音
会期 | 2024年2月18日(日) - 3月2日(土) |
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休業日 | 火曜 水曜 |
時間 | 12:00 - 19:00 |
主催・会場 | Gallery 幻 >>Map |
通販 | 2月24日(土) 20:00 - 会期末 >>Online Shop |
SNS用タグ | #ドローイングサンクチュアリ |
アーティストたちの「ドローイング」に注目した企画を開催いたします。全作品を当日お持ち帰り可能な即売方式で販売。無額装の小サイズ作品を中心に、普段は表に出ないラフ、スケッチなどの掘り出し物も見つかるかも。通常よりも気軽にお買い求めいただけるマーケット企画です。
境界線を引くことは必ずしも悪いことではない。人には堅苦しい形式や過剰な社交から逃れ、安心して自分と向き合える聖域が必要なのだから。野原で花を摘むように、市場で果物を買うように、古書店で掘り出し物を探すように、自分に寄り添う作品をそっと手に取る。そんな気軽な、でもそれゆえに純粋な場所がいる。
[ Drawing: 線を引く ]
昔々、人間の祖先は大地を指で引っ掻いた。その痕跡は線になった。掻く=書く(描く)の誕生。掻く=書くとは、平らな面に爪を立て、引き寄せる(draw)こと。そこに線描(drawing)が生まれる。ドローイングとは芸術家がこの世に残した爪痕のことだ。
塗り(painting)が二つの領域を一つに混色する行為であるのに対し、線描(drawing)は一つの領域を線で二つに分断する。同じ絵画でも、画布の上に物質として広がるペインティングと、紙の上に平面として白黒を分かつドローイングは全く異なるものだ。芸術家が紙に何気なく引いた線は、そこにその人だけの静かで美しい聖域を区別する。
たくさんのドローイング作品が集う空間は、誰かの聖域の外側もまた別の誰かの聖域であることを教えてくれるだろう。愛猫が素肌に付けた爪痕を慈しむように、芸術家たちが引いた線の美しさを愛でに来てほしい。
文・小林義和(Gallery 幻 代表)